義母の生きる力

 気がつけば、2月も後10日ばかりです。
久しぶりに投稿します。

 昨年暮れ、義母が小脳出血で倒れ、神戸ポートアイランドにある中央市民病院へ運ばれて手術を受けてから、早いもので50日が過ぎました。術後は、中々目を開けることもできず、首を振るか、頷くくらいでとても心配しました。ポートアイランドにある中央市民病院までは車で40分、毎日病院に通いましたが、できることはそれくらいしかありませんでした。

 いっこうに先が見えないまま、リハビリのためのイロウ手術をして、今月4日、神戸市北区のしあわせの村にあるリハビリ病院に転院しました。
 今日でちょうど2週間になります。

 しあわせの村にあるリハビリ病院は、さすがにリハビリでは専門の病院で患者に合わせ、ゆっくり丁寧な治療をしていただいています。
 目も開くようになり、徐々に会話もできるようになりました。ただ、夜はとても不安になるようで、『一人で死ぬのは怖い』とかこぼします。やはり不安定な精神状態になるようです。

 この病院は、自宅から25分で行くことが出来ます。毎日行くようにしていますが、先日の大雪で、嫁さんだけが顔を見せた日は、私がちっとも来てくれないとこぼしたそうです。
 病院の看護師さんたちも私が実の息子だと思っていたようです。行くとすぐに私の手をしっかり握り締め「ありがとう」って言って甘えます。

 先週くらいから身体もよく動くようになり、おしっこも自分の意思で出せるようになったようです。余分なものも取れリハビリがしやすくなりました。今日は、看護婦さんに言われた「パンツ式の紙おむつ」を買って行きました。
 ただ、夜は不安になるようでベッドの柵を外したり、危険なので、いろんな危険防止の対策が取られているようです。

 小脳はバランスを取るところで、前の病院では、目を開けるだけでめまいがしたり気分が悪くなっていたようです。

 入院当初は、車いすに座ることが最終の目標だったのですが、2〜3日前から平行棒を使って歩行訓練を始めています。リハビリは1日3回3人の理学療法士さんが時間をおいて、訓練をしてくれます。
 筋肉をほぐすところから始め、決して無理はされません。広い部屋でいろんな人が訓練されている様子を見るのもいい刺激になるようです。
『ここでリハビリするのが一番楽しい』私にそう言ってくれました。歩き終えた後、拍手すると、嬉しそうに指で『グー』の合図をしてくれます。
 あせらずゆっくり見守ることが大切なんだなっといい勉強になります。
「どんな間違ったことを言っても否定をしないこと」自分の母との体験から、それだけは肝に銘じて義母と付き合っています。

 今回の出来事で、人間の生命力の強さや生きるという事の意味を考えさせられています。『もし自分がそうなったら?』そう思うと義母の心情がよく理解できます。

 義母が倒れ、義母が管理する駐車場や貸事務所の青色申告と確定申告をすることになりいろいろ大変でしたが、それもやっと終えました。