ペンキ塗り

 昨日は、いつものように、嫁さんを職場に迎えに行き、ハーバーランドで、昼食をとった。阪急百貨店が閉店セールをしていたので、ブーツを買いたいという、嫁さんの買い物に付き合う。そして義母の家に行く。
 義母の家に着き、前からやろうと思った階段のペンキ塗りに取りかかった。ものづくりの好きな私も、ペンキ塗りだけは、少し苦手である。(…というより面倒臭いのである)ペンキ塗りは根気と丁寧さが特に必要で、私はペンキ屋さんを見るとすごいなあといつも感心する。
 とはいえ、83歳の義母が気になってならない階段のさび、嫁さんは「止めとき!」と言うが、やらないわけにはいかない。さび落としから始める。20段もある長い階段。1段終わる度に「後何段」と数えながら、作業を進める。
 義母は、気にして「何か手伝うことない?」と何度も顔を出す。「寒いからパソコンでもやっててください」と言う。
 そして、義母がまた顔を出す。「いいですよ」というと今度はExcelの計算式のことを聞いてきた。「$を入れてみて下さい」という。「うまいこといったわ」
 そんな会話をしている内に、3時間のペンキ塗りは終了した。少したれたペンキ跡。「20点の出来だな」自称「匠」の私にとっては決して満足のいく結果ではないが、義母は喜んでくれた。
 義母は私の好きな「パンネルの食パン」を2本、味付けのりなど、思いついたものをダイナミックに袋に入れて「持って帰って」と手渡してくれた。 
 職場の忘年会に向かっている嫁さんに電話をかける。「今終わったよ」「ありがとう。ご苦労さま」…いい親孝行出来たかなとさわやかな気分で家に向かった。