義兄の心遣い

今日は寒くなるらしいです。
 昨日、鳥取に住む義兄(亡くなった妻の兄)に電話をしました。母の葬儀のため、4時間かけて夫婦で来てくれたお礼の電話です。
 ちょうど2週間前、私が田舎に帰っていた時、その義兄から、お米ともち米が届きました。田舎にいて、そのことも知らなかったので、お礼の電話もしていなかったのです。後日義兄の方から「何かあったのか心配で電話をした」という電話がありました。そして「お母さんに何かあったら必ず行くから連絡してくれ」という言葉を残して電話は切れました。母はそれから2日後他界しました。
 義兄は、勤めていた時も、退職してからも、ずっと米づくりに精を出し、家を守っています。妻がなくなって18年になりますが、毎年この時期になると欠かさず、義兄からのお米ともち米が届きます。母が元気だったころは田舎へ、母がホームに入ってからは私の自宅に。
 私は18歳で家を出てから、お正月を自宅で過ごしたことが1度もありません。兄弟が全員で田舎で正月を迎えるのです。いつも義兄の送ってくれたお米で、もちをつき、お正月を迎えます。そのもちつきが母の一番の喜びでもあったわけです。その心配りにはいつも感謝しています。
 今回、葬儀に来てもらったので、嫁さんも紹介できました。後で、私のこと頼みます!と嫁さんに言って帰ったそうです。

 「初めて寄せてもらったけど、いいとこだな。川が透き通るようにきれいだし、鮎かけやると楽しいだろうな。今度、夏に、もう一度寄せてもらいたいな」「どうぞ どうぞ!」という会話で電話は切れました。義兄との付き合いはこれからもずっと続いていきます。
 「大山は、今ごろ雪化粧だろうな」と第2のふるさとが妙に懐かしく感じられました。