「キャスターボックス」のプレゼント

 時々、吹いてくる北風が冷たい。もうそんな季節になったんだなあと感じています。駐車場でのものづくりも、今月いっぱいいかな。寒くなる前に、仕上げておきたいものがいくつかありました。
 その一つが、「キャスターボックス」です。退職してから、こんなものがあったら便利だろうなと思ったものがあります。それが「キャスターボックス」です。職場の机のサイドには、バッグを置いておくスペースがありません。よくレストランに行くと、かばんを置く籠を持ってきてくれます。それがヒントです。
 いろいろお世話になり、今も頑張っている元同僚にプレゼントとしようと、退職後すぐに作り始めました。…が、ものづくりには、時々、少しの手抜きから、思わぬミスが発生します。よく見ると、材料に硬い栓を使ったために、釘を打った部分が、少し膨らんでいます。一度にやる気がそがれました。以来、駐車場の棚に置いたまま1年半が経ちました。
 しかし、ずっと、ものづくりを続けてきたおかげで、根気強さも養われたのでしょうか。組み立てしただけの「キャスターボックス」を何とか完成しなくてはと思うようになりました。くすんだ板には、マホガニー色に少し黒の着色剤を混ぜてみました。内側の底板もくすんで汚れてしまいました。コルクボードを買ってきて、黄色に着色し、貼り直しました。丁寧に丁寧にウレタンニスを塗っていくと、板の若干の膨らみはあるものの、きれいに仕上がりました。底にキャスターを取り付け、机の下に収納できるようにしました。ふたの隅に、相手のイニシャルを入れ、底の目立たないところに、製作者である私のマークをさりげなく入れておきました。作り始めて、1年半、やっと完成です。
 電話をして、夜8時、取りに来てもらいました。悪かったなと思ったのですが、「私の顔を見たら元気になりました!」と言ってもらえました。こうして「キャスターボックス」は、やっと日の目を見ることになりました。その時、完成したばかりの「手作りこんにゃくも持って帰ってもらいました。やっと1つ課題を終えました。

☆ふたは内側にさんを取り付けずれないように、開けるときは、真ん中の穴に指を引っ掛けます


☆中の底にはコルク板を貼っています

☆底にキャスターを取り付け動かしやすくしました

☆愛猫クウーも興味しんしんです