田舎生活と手作り食品

田舎の生活は、街に住む人にとっては、何もしなければ退屈なものです。車の行き来は多いですが、望めば1日中、人に会わなくて済みます。会うと見知らぬ人でも、高校生でも必ず「おはようございます」「今晩は」と元気な声をかけてくれます。
 私は、田舎に帰るたび、幼馴染のK氏のお世話になっています。草刈り機を貸してくれたり、柿や茶の木の剪定のノウハウを教わったり、毎回の夕食の誘いに甘えています。彼の家には、私の好きな芋焼酎までキープされ、私専用のポットには、いつもお湯が用意されています。
 しかし、そのK氏夫妻も、余りの刺激のなさに時々息苦しくなり、海外旅行や東京に行ったりしてリフレッシュをしているそうです。

 ☆今年は、柿の当たり年で、どの家の柿も鈴なりです。カラスや時折登場するサルたちも困惑する?ほどです。
 特別好きでもなかった「干し柿」ですが、子供のころは、どの家の軒先にもぶら下がっていた「干し柿」が懐かしく、作ることにしました。もちろんK氏の教えを請います。
 柿のヘタを残して、柿の皮をむき、紐に引っ掛けます。この後、柿を沸騰したお湯に10秒ぐらいつけます。雑菌・カビ対策になるとK氏から教わりました。
 「はちや」という大きな渋柿が、5つだけなっていました。熱湯に一瞬つけ、冷蔵庫に入れて保存しました。お正月ごろには、甘味を増し、スプーンですくって食べます。



 ☆田舎で「朝イチ」を視ていたら、「栗の皮むきや保存や食べ方」をやっていました。今年は栗の収穫には恵まれなっかったなと思ったら、姉が知人から貰ったといって、たくさんの栗を提供してくれました。低温で保存すると糖度が増し美味し
くなるそうです。神戸に戻り、さっそく「栗ご飯」を作りました。

 ☆家のすぐそばの畑に行くと、まだ赤紫蘇がたくさん生えていました。退屈しのぎに「クエン酸」を買ってきて、時期外れの「シソジュースを作ってみました。
娘の大好物です。


 田舎を離れる前日、いつものように、K氏からの「生産物」が届きました。大きな「こんにゃく芋」と「ねぎ」と「猫の爪とぎ用の丸太」です。先日飲んだ時の会話を覚えていてくれたみたいです。

 車の中には、神戸の庭に植えるため、畑から掘り起こしたお茶の木も加わり、ぎっしりになりました。