コスモスの魅力

 最近は、休耕田にコスモスの種がまかれているのをよく見かけます。
秋桜とはよく言ったもので、群生したコスモスを見ると、桜に匹敵するほど、その可憐さに引き込まれそうになります。そればかりか、カメラレンズを通して発見したのは、「コスモスの色合い、それぞれが異なっている」ということです。
 丹波篠山の自然薯庵を出て、向かったのは、丹波市氷上町清住にある「清住コスモス」です。車を1時間ばかり走らせました。
 現地に着きましたが、今年はコスモスの出来が良くなかったそうで例年のようなはコスモス祭りはないということでしたが、コスモス遊歩道を、何人かの観光客が散策していました。
 私たち2人は、田んぼ一面に広がったコスモスを見つけ、その場所まで少し歩きました。そこでは田んぼの持ち主らしいおじさんが出荷するコスモスを採っていました。おじさんに挨拶し「少し見せてください」とお願いしたら「向こうに回ったら入れるからどうぞ!」と快い返事が返ってきました。
 風に波打つコスモスの写真を撮っていると、軽トラに乗ったさっきのおじさんがやってきました。嫁さんが、「きれいなコスモスですね。ありがとうございました。」というと、おじさんは、軽トラから降り、「おかねは要らんから、コスモス持って帰らんかね」と鎌を取り出し、コスモスをたくさん切って渡してくれました。私たちはおじさんと記念写真を撮り、お礼を言って車に戻りました。
「コスモスが米作りより好きだ」とおっしゃるおじさんの優しさに触れ、いい気持ちで帰路に着くことができました。家に着き花瓶に生けたコスモスは一段と美しく見えました。親切なおじさんに感謝感謝です。