”旅は道連れ”





先日、昨年まで勤めていた職場のMさんから電話があった。3月に気の合う仲間で我が家に押しかけるという趣旨の内容である。そういえば、職場の仲間とは、退職してからほとんどあう機会もなく一年が過ぎた。会うとすれば「退職を祝う会」をしてもらってから以来である。みな現役で働いているわけだから、つまらない用事で連絡を取るのも少し気が引ける。せいぜい年賀状で近況報告する程度である。
 「あれからもう1年が過ぎたのか。」と一年前の旅行のことをふと懐かしく思い出した。昨年、3月の連休を利用して行った”九州旅行”のことである。
神戸からフェリーを利用して別府まで、別府から湯布院、湯布院から阿蘇、黒川温泉で一泊し、熊本城を見学、そして博多まで特急列車、博多から新幹線を使って新神戸に帰るという、ハードな旅行であった。
 行きのフェリーの中では、バイキングを食べながらずっと飲んでた覚えがある。今は、フェリーもとても快適である。
男性5名、女性3名、下は20代から最年長の私。旅の企画者は、変だが、この私である。私の退職を記念して、みんなが付き合ってくれた旅である。
別府についてレンタカーを借り、湯布院へ。湯布院で散策。女性3人に引っ張られるように、買い物三昧。集合の時間遅れること1時間。その後、”青湯”という不思議な温泉につかる。
湯布院を後に目指すは、阿蘇山。途中遅めの昼食。瓦そばを食べる。走っているうちに雨が降り始める。草千里までたどり着いたが、やむなく、黒川温泉に早めに向かう。温泉につかり、美味しい料理を堪能。
次の日はもう一度阿蘇の山並みをみながら熊本城。駅弁を買って車中で談笑。博多から新幹線。そして神戸に着いた。
気の合う仲間と旅をするのは楽しいものである。私がいつも心がけていることがある。それは”出会いを生かす”ということ。利害関係なく、年齢差を越えて、ふつうにつき合う関係を築くこと。そんな仲間に囲まれて、私はとても幸せである。