ゆずのマーマレード作り

 十日ぶりに庭に出てみると、庭の周囲に植えている水仙が満開で、いい香りを漂わせている。植物は日々春に向かって生長を続けている。私の好きなクレマチスも新芽を出し始めた。クレマチスの誘引をしていると、春を感じ、何ともいえない喜びがこみ上げてくる。(少しオーバーな表現だが)
 家の隅に植えているハッサクも、ちょうど食べ頃をむかえている。今年は、昨年剪定しすぎたせいか、やや例年に比べ少ないが、いつも食べきれないので友人や近所に配っている。
 実は我が家に集まってくるのは、ネコばかりではない。ハッサク、ポンカン、キンカンスダチ、レモンなどの柑橘類。ハッサク、スダチキンカンは知人からの贈り物である。いくら好きでもそんなに食べきれるものではないが、夏になると柑橘の周りをアゲハチョウが乱舞し、葉っぱに卵を産み付ける。根元からは蝉が誕生し楽園に変身する。
 時たま訪れる友人が、「時に果樹園、時に花園、時に農園、時にジャングル」と称する何でもありの庭である。
 先日、元同僚から、ご丁寧なお葉書をいただいた。今年初めて作った「ゆずのマーマレード」「手作りこんにゃく」のお礼である。「マーマレードのおかげで今年の冬は風邪知らずでした。」と書かれている。恐縮してしまう。「手作りこんにゃく」はともかく「ゆずのマーマレード」は少し苦みがあったのではないかという反省がある。「押しつけになったり、迷惑にならないように」という配慮はあるのだが…これも、コミュニケーションの一部と善意に受け止めていただけるなら幸いである。こりもせず、収穫しておいたゆずでまたまた、マーマレード作りに挑戦してしまった。
マーマレード作りの手順】
 ①半分に割ったゆずをしぼる
 ②タネと房を取り除く
 ③皮を千切りにし、何度も水を換えながら、一晩つけておく
 ④タネと房は茶袋に入れる
 ⑤千切りにした皮と茶袋に入れたタネと房を一緒に煮込む
 ⑥皮が柔らかくなったら、果汁を入れ、砂糖を少しずつ足していく
★こんな感じで、2度目となる「マーマレード作り」、貰った人は迷惑かなと心配しながら、作る喜びに浸っている。
 さらに、COOKPAD をみていると「伊予かんの皮を器に利用したゼリー作り」のレシピを発見。人の知恵はすごいなと関心した。伊予かんの代わりにハッサクを使ったらどうなるのだろう???