「ふるさと祭り」

 先日、田舎で「ふるさと祭り」というイベントがあったそうです。過疎化が進んだ田舎で、唯一賑わう行事です。
 その「ふるさと祭り」で機械いじりの好きな義兄が、使わなくなった古い発動機を方々からもらい受け、分解・整備して8台展示したそうです。
 展示を引き立たせようと、幟を作ったり、その横に人形を作り、母のモンペやブラウス服を着せて、母の名前を取って「キクちゃん」という名前で展示したそうです。
 その「キクちゃん」が母によく似ていたそうです。
 義兄の努力のかいあって、主催者から、見事、金賞をもらったそうです。
 好評の人形は、警察署長さんからの要望で、交通安全用のマスコット「キクノおばあちゃん」として活躍するそうです。
 その話を聞いて、寝たきりになった母が、元気になったような気がして嬉しさが湧いてきました。義兄の温かい気持ちに感謝しています。
「キクノおばあちゃん」の電動人形