いかなご漁の解禁

 先月の27日、いかなご漁が解禁になりました。瀬戸内の風物詩というか、私の住む神戸では、この時期を迎えると「春がやってきた!」という、恒例の「くぎ煮づくり」がはじまります。
 数日前、庭のクレマチスの剪定や誘引に没頭しているとどこからともなく、くぎ煮を作っている独特の香りが漂ってきました。

 私も、この時期、くぎに煮に挑戦していましたが、最近は、もっぱら義母の好意に甘えて、もらうだけです。いかなごくぎ煮は、作る人のこだわりがあります。義母のくぎ煮クルミが加わります。
 昨年も、一昨年も「もう、体力も落ちてきたから来年はよう作らんわ。」と言ってきた義母ですが、この時期を迎えると、生き生きしてきます。
 今年も「いかなごくぎ煮できたから取りに来て」というメールが入りました。義母の家を訪れると、8kgのくぎ煮が待っていました。このくぎ煮を兄や姉や遠くの友人に送ります。
 昨年は大漁で、いかなごも安く手に入りましたが、今年はそうはいかないようです。近所のスーパーでは1kgが1380円でした。義母は、市場でもう少し安くて新鮮なものを朝市場が開くころ並んで買っているようです。たいへんな努力の結晶です。